1,000万円前後で家を建てたいと考えている人も多いようですが、ネットの情報を見ていると賛否両論あるようです。
本当に1,000万円前後で家が建つのか!出来る限り分かりやすく解説したいと思います。
1,000万円で家が建つのか?
そもそも1,000万円で家が建つのでしょうか?
結論から言えば、1,000万円の住宅は建築可能ですが、ある程度、妥協しなければいけない部分もあります。
妥協して良い項目
水回り
水回りを展示現品で揃えたり、ランクを一番下まで落とす方法があります。
例えばクリナップでランクを一番下に下げた場合、ラクエラという商品になりますが、ミドルクラスのクリンレディとの違いは、ラクエラは木製キャビネットでクリンレディはオールステンレスのキャビネットです。
確かにオールステンレスの方が良い品物ですが、一昔前のキッチンは全て木製キャビネット(タカラ除く)でした。
実家のキッチンを思い浮かべて頂ければ分かりやすいと思いますが、木製キャビネットのキッチンでも20年以上利用可能です。
ステンレスやホーローの最高級のシステムキッチンを導入したとしても、20年以上経過すれば型落ちして古さを感じるようになります。お金に余裕がある人はリフォームしますし、もちろん壊れるまで20年でも30年でも使い続けることもできます。
木製キャビネットだからといって、10年~20年前後で壊れるような品物ではありません。
外装板
ケイミューの光セラや親水セラ、パワーコート、ニチハのマイクロガード、ハイパーコート、ソルガード等など、外装板には沢山の種類がありますが、一昔前の外装板にそんな機能はありませんでした。
一昔前の外装板は、厚み12mmでただ塗装してあるだけの商品でした。今みたいに、太陽の光で汚れを浮かせ雨で洗い流す機能などありません。
例えばケイミューの一番下のランクを選ぶと、14mmの親水コートになります。紫外線から守るコーティングは付いていませんが、雨で汚れを落とす機能が付いています。
また、ケイミューの光セラやニチハのハイパーコートを選んだとしても、結局のところ15年~20年後に手入れをしなければいけません。
建具・床材
建具は一番安いメーカーを使いましょう。
安いメーカーといえば、「永大産業」「LIXIL」「ノダ」あたりになると思いますが、どれもデザイン的にも性能的にも良い商品です。
工務店・ハウスメーカーによって安く仕入れができるメーカーが異なります。必ず確認しましょう。
床材に関しては、ノンワックス品ぐらいであれば問題無いと思います。
また、A品の高グレード商品でも、廃盤予定であれば、半値前後で手に入ることがあります。色やデザインが合えばおすすめです。
廃盤品は将来困るという人がいますが、現行品も5年前後で商品が入れ替わるので心配無用です。
妥協してはいけない項目
基礎工事
基礎工事や地盤改良等の家の強さを補強する工事は絶対に妥協してはいけません。
何の為に家を建てるのか?
家族を守り、幸せな時間を家族と共有する為に家を建てます。地震大国日本で家の強さを疎かにするなど論外です。
材木
材木を全てグリーン材で建築すれば価格は落ちますが、グリーン材で家を建てると木の収縮や木が痩せてしまうことで、ボルトが緩んだり、壁紙の四隅が破れることがあります。
土台などは桧の1等品や2等品(正寸ではない品物)で十分かと思いますが、梁桁・母屋など、構造躯体には「KD材」や「集成材」を使うようにしましょう。
相見積もり必須
注文住宅で坪単価を下げたい場合は相見積もりが必須になります。
見積が1社だけでは内容を理解することもできませんし、もしかすると割高で購入することになるかもしれません。
実際に150万円~310万円もの金額が相見積もりした結果安くなったという事例もあります。
相見積もりを取ることで、自分の勉強にもなりますし、工務店・ハウスメーカーの得意不得意も分かるようになります。
●こちらもご参考下さい。
新築の坪単価の相場?安くて良い建物を建てるには?【注文住宅】
⇒みんなが選ぶハウスメーカーランキング♪坪単価や評判は?
⇒大手ハウスメーカーの坪単価一覧表【徹底比較】
ローコスト住宅を謳っている会社の中には、粗悪品を売りつける悪い会社があるのも事実です。欠陥住宅で後悔しないように、信頼できる複数社の会社から見積を取るようにしましょう。
最初の印象が良くても、相見積もりで印象や考え方が一変することもよくある話しです。