最近話題のHEMSですが、情報が少なすぎて、正直分からないという人も多いようです。HEMSの良い点、悪い点を解説します。
HEMSとは?
HEMSとは「Home Energy Management System」(ホームエネルギーマネジメントシステム)の略で、「ヘムス」と読みます。
文字通り、家庭のエネルギーを管理するシステムのことで、HEMSは、電化製品、水道、ガス、太陽光発電、蓄電池等など日常で使うエネルギー関連設備と連携できます。
HEMSは、ご自宅に設置したコントロール画面でも操作や確認ができますが、スマートフォンやパソコンからも、操作・確認できるのが特徴です。
HEMSのメリット!何が出来るのか??
電力の見える化!!
HEMS導入の最大のメリットは、電力の見える化による、節電効果です。
ご家庭のどの設備がどれぐらいのエネルギーを消費しているのか視覚的に確認できますし、意外な設備が想像以上にエネルギーを消費していたということもあります。

自動でコントロール
●エアコン
エアコンを自動で節電できます。熱い寒い日は、通常運転を開始しますが、設定した時間で自動的に節電運転に切り替えることができます。
エアコン運転中には、外気温の情報を知らせてくれるので、涼しくなればエアコンを切るなど、節電に繋がります。
エアコンは、スマートフォンで外出先からオン・オフの遠隔操作が可能です。
●照明
家全体の電力使用量を判断して、照明の自動減光ができます。照明をまとめて消灯もできるので、お出かけ前や就寝時に大変便利です。

●太陽光発電やエコキュート等と連携
太陽光の発電量や蓄電量を把握することは勿論ですが、昼間は余剰電力を使い、エコキュートで自動湧き増しを行い節電に繋がります。
また、日中は太陽光発電の電力や蓄電した電力を使い、夜間に電力会社からの電力を使うことで、消費量は同じであっても、電気代がかなり節約できることがあります。※夜間の電気代が安いプランを契約している場合・・・
HEMSのデメリット
HEMSのメリットは節約ですが、デメリットは設置コストが大きいことです。
初期コストがかさむので、費用対効果の面だけで言えば取り返すのに時間がかかります。また、電化製品との連携をウリにしていますが、対応していない電化製品が多いことや、メーカー間の互換性が無いことなど課題はまだまだ山積みです。

家電もそうですが、出始めの頃は、価格が高額ですし、統一された規格ができあがっていません。もう少し時間が経てば、価格も落ちてくるかもしれませんし、各社の規格が統一されてくるかもしれません。考え方次第です。
HEMSの主なメーカーは?
パナソニック
パナソニックのスマートHEMSです。HEMSではシェア率NO1です。
⇒パナソニックのスマートHEMSはこちらから
私がHEMSを設置するならパナソニックにします。※個人的な見解です。
NEC
NECのクラウド型HEMSです。NECの専用サーバーを利用して、スマホやPCからいつでも操作が可能です。ですが、大抵のメーカーのHEMSもにスマホ・PCから操作が可能です。
シャープ
シャープのクラウドHEMSです。以前は、電力見える化システムというシステムを販売していましたが、現在は、クラウドHEMSにアップデートしています。
特徴は、タップをコンセントに差しこむだけで簡単にシステムが導入できます。※ガス、水道等の、流量計の取り付け工事が必要になります。
結局のところ、HEMSを設置した方が良いのかどうかは考え方次第です。
大抵の方は、設置するだけで節約効果が望めます。長い目で見ると、お得ですし、エコだと思います。
いくら電力が見える化されても、全く気にしないという人は、設置するだけ無駄なシステムです。
私が設置するならパナソニックを選びます。理由はシェア率が高いことです。これから発展していけば、各メーカーの製品とも連携ができるシステムができるかもしれませんし、できないかもしれません。
正直、分からない部分が多い機器ですが、今のところ、機能性ではパナソニックが一番だと思います。