無垢のフローリングは木を保護する為にも塗装が必須になります。それぞれの塗料に一長一短ありますので、まずは特徴を理解しましょう。
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なぜ塗装が必要なのか?
塗装は、フローリングを保護し耐久性を高める為にも必要なものです。無塗装のまま使用し飲み物(ワイン・コーヒー等)をこぼすと一発でシミになります。また、普通に生活していたとしても、四隅が黒ずんできたり等の汚れも考えられます。
塗装することで、好みの色や経年劣化を楽しみたい場合などにも有効です。塗装の方法によっては、無垢の素材感を残しつつ保護してくれる塗料もあります。
塗料を選ぶ
【ガチガチに保護し素材感を残す】という完璧な塗料は残念ながらありません。ご自分の好み等から優先順位をつけていくことが必要です。
塗料には大きく分けて2タイプあります。
浸透性塗料
浸透性塗料とは、オイル塗料や蜜蝋ワックス等です。木の表面をコーティングするのではなく、内部に浸透し木を守ります。
浸透性塗料は、無垢の素材感をそのまま残しつつ保護するタイプの塗料です。足の裏に木の暖かさを感じたり、木の香りを残すことができます。
ですが、無垢の耐久性という意味では、コーティング系塗料に劣ります。表面をコーティングしている訳ではありませんので、ちょっとした衝撃で傷つきます。
メンテナンスは1年に1回前後です。傷やシミはつきやすいのですが、紙やすりで汚れを削り、オイルや蜜蝋ワックスで簡単に補修できます。浸透性塗料は、経年劣化を楽しみたいという人におすすめの塗装です
【こんな人におすすめ】
- 木そのものの素材感を味わいたい、経年劣化を楽しみたい人
- こまめに手入れすることで、長持ちさせたい人
- LDKだけは自然塗装にしたい人
コーティング系塗料
ウレタン塗装など、木の表面に塗膜をつくり木を守ります。
光沢があり見た目がキレイな仕上がりになります。木の表面をコーティングするので、傷やシミ等の耐久性に優れています。ですが、万が一傷が入ってしまうと、補修が大変です。日頃のメンテナスは楽になりますが、20年前後で張替えが必要になるかもしれません。(使用方法や環境で異なる)
また、表面をコーティングしてしまいますので、木の素材感は失われてしまいます。足の裏に感じる温度も冷たくりますし、香りも残りません。
【こんな人におすすめ】
- 光沢があるフローリングを求めている人
- 細かな傷や汚れが嫌いな人
- メンテナスする時間がなく忙しい人
- 着色し自分好みの色をつけたい人
一般的に多く出回っているのは、コーティング系の無垢フローリングです。工務店がクレームを嫌がり勧めないのか?お施主さんが、メンテナスフリーを望んでいるのか、正確には分かりませんが、販売店に勤務している経験上、8割の方はコーティング系塗料を選ばれます。
どちらの塗料にも一長一短あります。無垢のフローリングを検討中の方は、サンプルを取り寄せて、実際にご自分の目と身体で質感等を確認しましょう。サンプルはブックサンプルではなく、1枚ものを頼むと良いでしょう。
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