マイホームを購入したら、いよいよ新居への引っ越しです。しかし、引越しにかかる費用は決して安いものではなく、時期やタイミングを見極めなければ、相場の倍以上の金額になってしまうこともあります。
マイホーム購入費用の1つでもある引越し費用を安く抑えるためには、引越し費用の相場や、安くなるタイミングを知っておかなければなりません。今回は、引越しの見積もりを安くする「2つの方法」と「2つのコツ」について、それぞれの注意点とあわせてご紹介します。
方法1:単身パックを利用する
まず最初にご紹介するのは、各引越し会社が用意している「単身パック」というサービスです。単身パックとは、複数世帯分の引越しの荷物を、1台のトラックで1度に運び、運賃をひとまとめにすることで引っ越し料金を割安にしているサービスです。
例えば、単身者の場合、通常プランでは約8~12万円が引越し料金の相場ですが、単身パックなら約3万円程度に抑えることができます。ただし、単身パックの料金に抑えるためには、1つのコンテナにすべての荷物を収めなくてはなりません。もし、少しでも収まらない荷物があれば、コンテナをもう1つ追加しなければならないため、料金が2倍になってしまいます。
方法2:安い時期を選ぶ
引越し料金は、選んだ時間や日にち、曜日に応じて安くも高くもなります。
・平日
・午前
・時間指定なし
のいずれかを満たすだけで、通常よりも安くなります。
また、引越し料金が安くなる「お日柄」もチェックしておきましょう。例えば、仏滅や赤口などは、縁起が悪いという理由から引っ越しを避ける人が多く、引越し業者もこの日は料金を安く設定する傾向にあります。
一方、大安のような、いわゆる「良いお日柄」は、引っ越しする人が多いため見積もりが高くなってしまう恐れがあります。
また、引越しには「シーズン」があり、シーズン中は引越し業者にとって繁忙期となりますので、この期間を避けて引越しを行うことで、見積もりを安く抑えることができます。
引越しのシーズンは、進学や就職で多くの人が居住を変える2~3月です。この時期は引越し料金が通常シーズンの1.5~2倍になることもあり、引越しの予約すらままなりません。また、忘れがちですが9月も転勤などで引越しが多い時期です。マイホームの完成日にこれらの時期が差し掛かる場合は、早めに見積もりを取っておきましょう。
コツ1:正確な見積もりを取る
ここまでご説明したテクニックを活かすためには、引越し業者から正確な見積もりを取ることが大前提です。正確な見積もりを取るコツは、「引越しの内容を正確に伝える」ことに他なりません。
見積もりの作成を依頼すると、以下の内容を必ず確認されます。
・引越しの距離
・引越し希望日
・荷物の量(段ボールの数、寝具の量、デスクやタンスなど大型家具の数)
・自転車の有無
・パソコンやテレビの有無と、保証加入の確認
・コート掛けボックスの要不要
これらの荷物は、数だけでなくサイズも聞かれますので、引越し業者へ電話をかける前に測っておきましょう。この他にも、大きな観葉植物や段ボールに納まりきらない特殊な形状の家具など、トラックの搬入時に邪魔になりそうなものは一通り伝えておくことをおすすめします。
コツ2:複数業者で相見積もりを取る
お日柄やシーズンで変動する引越し料金ですが、引越しの相場料金は、様々な条件が組み合わさって決定します。そのため、最終的な引越しの相場料金を知るためには、複数の業者から相見積もりを取って確認しなければなりません。
複数業者に見積もりを取るときは、必ず「すべての業者に同じ条件を伝える」ことを心がけましょう。なぜなら、同じサービス内容でも、引越し業者によっては無料の場合とオプション料金が発生する場合があるためです。例えば、「パソコンの運搬には保険の加入料が必要」とするところもあれば、「無料だが破損した場合は自己責任とする」ところもあります。
まとめ
引越し料金の相場を知るためには、「引越しシーズン、お日柄、割安なサービス」の3つを把握しておきましょう。また、荷物の量や移動距離など、人によって条件が異なる引越しは、複数業者から見積もりを取って、ご自身の引越し条件の相場費用を見抜くことも大切です。