新築間もない家の外壁が色あせしたり、藻が付いたように緑色に汚れている外壁を見かけます。
お隣同士で、外壁の汚れ方の違いが出てくるのは何故でしょうか?
後悔しないために、外壁の最低限の知識を身に付けましょう。
ケイミュー株式会社とは、クボタと松下電工(現パナソニック)が事業統合して誕生した会社です。
ケイミューは木目調や色等のデザイン性に弱い会社という印象が多少ありましたが、新商品の開発によって、デザインも改善されつつあります。
例えば、グラデーション塗装されているセフィロウッドなどおすすめです。
ケイミューの特徴
ケイミューの外装板は大きく分けると性能別に5つに分かれています。
- 光セラ
- 親水セラ
- 親水パワーコート
- パワーコート
- 親水コート
光セラ
【ケイミュー公式HPより引用 http://www.kmew.co.jp/】
【ケイミュー公式HPより引用 http://www.kmew.co.jp/】
光セラとは、太陽の力で汚れの付着力を弱め、雨水で汚れを落とすセルフクリーニング機能とセラミックコートで色あせや日焼け等の経年劣化を防ぐ優れた外装板です。
光セラは、光触媒工業会(PLAJ)のセルフクリーニングと空気浄化(窒素酸化物)の基準をクリアし認証を取得しています。
光触媒とは、光触媒とは、酸化チタンのことで、紫外線(太陽光)があたることで、分解性と親水性、大気浄化の3つの働きが生まれます。
白や淡色におすすめ
外装板の人気色は淡色や白ですが、濃色と比べると汚れが見立ちそうで不安ではありませんか?
白や淡色を希望する人には、特に光セラがおすすめです。※左の写真は、汚れが目立ちやすいサッシ枠まわりの、光セラと一般的な外装板の汚れ比較です。クリックで拡大します。
親水セラ
※現在、親水セラは販売中止になりました。
【ケイミュー公式HPより引用 http://www.kmew.co.jp/】
【ケイミュー公式HPより引用 http://www.kmew.co.jp/】
親水セラとは、雨水で汚れを浮かして洗い流し、セラミックコートで紫外線から守り、色あせや日焼け等の経年劣化を防ぐ外装板です。
光セラとの違いは、汚れの分解と大気浄化機能が無いところです。汚れの分解はしませんが、親水セラは、親水性が高く、雨で汚れを洗い落とすセルフクリーニング機能がついています。
原理は、外装板の表面に、SI(シリカ)が空気中のH2Oを吸着します。SIとH2Oが反応することで、-OHが発生し、汚れを浮き上がらせてから洗い流します。
親水パワーコート
親水セラと親水パワーコートの違いは、セラミックコートとパワーコートの違いです。
セラミックコートの方が、経年劣化に強く、パワーコートの方は、一般的な塗装品よりは、経年劣化に強いコーティングがしてあります。
最近は、セラミックコート(光セラ、親水セラ)を選ばれる方も増えてきましたが、それでも、まだまだパワーコートでも十分良い外装板だと思います。
一昔前は、パワーコートはお金に余裕がある人のみ使えるような材料でした、親水パワーコートも十分満足いく製品だと言えます。
パワーコート
パワーコートとは、親水パワーコートから親水をはずした外装板です。
紫外線をガードして、色あせ、日焼け等の経年劣化から守ります。
親水コート
親水コートとは、雨で汚れを落とす機能がついた外装板です。
セルフクリーニング機能が付いているので、魅力的ではありますが、私なら、パワーコートを選びます。雨水で汚れを落とすとはいえ、何もコーティングされていないので、経年劣化に弱く汚れが目立ちやすいからです。
性能がない外装板
特別な性能をがない外装板もありますが、2015年2月16日をもって、親水コートに一本化させることが決まっています。
外装板の選び方
金銭的に余裕があるのであれば、光セラが一番おすすめです。
ニチハのマイクロガードとケイミューの親水セラが同等品です。
選び方としては、白や淡色を選ぶなら、光セラ、親水セラをおすすめします。
濃色系であれば、親水セラか親水パワーコートで十分だと思います。※個人的見解です。
金銭的に余裕が無い場合は、パワーコートで、外装よりも内装建材にお金をかけたい場合は、14mmの親水コートを選びましょう。
注意点
ケイミューは、スーパーKMEWシールというシーリング材を使うことで、15年保証がつきますが、保証条件として、純正品の同質出隅や留め金具、スーパーKMEWシールをセットで仕様し、保証書が発行された物件になります。
工務店によっては、同質出隅やシーリング材を他社製品で対応している場合があります。同質出隅に関しては、工務店も知らないうちに他社で作成されている類似品を使っている場合があります。※販売店が見た目が同じ、他社製の同質出隅を販売しているケース。
外壁塗装をご検討中の方へ・・・
外壁塗装は値段で決めてしまうと、
後悔してしまうケースがあります
安い塗料で塗装してしまい外壁がすぐに汚れたりなど等・・・
結果的に、再度塗装するはめになって大失敗!!
でも実は、良い塗料を使って、値段を安くする方法があります。
実際に100万円近く金額が下がったという方もいらっしゃいます。